■事前準備
GW連休明けのニュースで熊本の震災ボランティアの数が激減していると伝えていた。震災直後からニュースを見ながら漠然と熊本にボランティアに行こうと考えていたのだが、仕事が一段落してちょうど良い機会なので実際にボランティアに行くことを考え始めた。
インターネットなどで色々と調べてみた結果、以下のようなことが分かった。
●ボランティア活動対象者は多くの地域で主に熊本県内の人に限定されていて、県外からの参加を求めている地域が少ない
●ボランティア参加は、現地への交通手段・宿泊など自分で手配・確保する
●ボランティア活動に必要な装備・服装など各自準備するまた、ボランティア保険の加入が必要
2016.05.14(土)
現地のボランティアの受け入れ体勢がよく分からないので、ネットで調べた飯田橋にある「東京ボランティアセンター」に行って聞いてみることにした。
5/14 時点で県外からのボランティアを受け入れているのは、熊本市・益城町・西原村・南阿蘇村などだそうだ。あわせてボランティア保険に加入した。
2016.05.15(日)
ボランティアセンターで聞いても、あまり現地の様子がよく分からなかったのと、宿泊先の確保・活動地域へのアクセスなどのこともあり、活動規模の大きい熊本市のボランティア活動に参加してみることにした。
ボランティア活動の申請をすると現地までの交通費(高速料金)が無料になるという情報を得たので、FAXで熊本市社会福祉協議会にボランティア活動の申請を行い、すぐに受け入れ許可の書類が送られてきた。
2016.05.16(月)
送られてきた書類で「災害派遣等従事車両証明書」(被災地まで通行する高速道路の料金が免除される)の申請をするため目黒区役所に行き、目黒区福祉協議会をたずねて問い合わせるが福祉協議会の扱いではないとのこと、区役所に問い合わせると、区の防災センターで対応しているとのこと。さらに別の場所にある目黒区防災センターに移動して申請する。たらい回しだ。
2016.05.17(火) 〜 18(水)
5/17 防災センターより証明書の交付ができたと連絡が入り、受け取りに行く。当初2〜3日かかるといっていたが、「出発に間に合わない!」と言ったら翌日にはできあがってきた。何だこのお役所対応は。
5/18 出発前に仕事の調整・残務処理、出発に必要なものを揃えたりと準備作業を行う。
■熊本に向け出発 〜 往路
2016.05.19(木)
9:00 バイクにて自宅を出発。東名高速の東京ICより東名高速 → 新東名 → 伊勢湾岸道 → 名神高速を一気に走り、名神高速の豊中ICより阪神高速を経て南港中ICまで走行。バイクでの高速走行は車と違って疲れるので1時間置きに休憩しながらゆっくり進む。疲れたせいか、途中荷台に置いた眼鏡をかけ忘れて出発してなくしてしまうアクシデントも発生。南港中IC降りたあと下道で17:00 ATC大阪南港コスモフェリーターミナル着。乗船手続を済ませた。
19:05 さんふらわあ 大阪-別府航路、別府に向けて出港。コンビニで買っておいたビールと弁当で夕食。その後、長距離を走った疲れと明日に備えて早めに就寝。
2016.05.20(金)
6:55 別府観光港着。別府にある竹瓦温泉に立ち寄る、長い歴史がある温泉で良い雰囲気だ。ひと風呂浴びてさっぱりしたところで熊本に向け出発。
県道51号 〜 県道212号 〜 国道442号 〜 県道412、「今市の石畳」を見学し十数年ぶりに「長湯温泉のガニ湯」に立ち寄り、県道30号にて久住方面へ向かい国道442号 〜 県道101号 〜 県道40号を経て「道の駅波野」にて休憩。
その後林道を経て県道135号 〜 国道255号、根子岳を横目に見つつ南阿蘇鉄道の高森駅に到着、震災の影響で当分の間営業停止だということを知る。「高森湧水トンネル公園」を見学し南阿蘇鉄道沿線を進む、13:00 白川水源にある「水源茶屋」にて昼食。
このあたりから沿道に被害を受けた家屋や神社などを見かけるようになる。
国道325号線阿蘇大橋付近の道路はどこも通行止めのため大きく迂回をすることになる。県道28号線を経て抜けようとしたが俵山トンネル崩落のため通行止め。
しかたなくさらに南下、迂回しグリーンロード南阿蘇でようやく西原村方面に抜けることができた。再び県道28号線に合流し、益城町を経て熊本市内に入る。益城町では街の一角が壊滅的な被害が出ているのを見た。このあたりは復興作業や付近の通行止めなどで大変な渋滞だった。
16:00 熊本市内に入り、明日からの活動のために「熊本ボランティアセンター花畑会場」に立ち寄り、活動の申し込み方法などをスタッフに確認。
16:30 予約していた本日の宿泊先の「水前寺コンフォートホテル」にチェックイン。その後、水前寺公園の様子などホテル付近を散策。水前寺公園は震災のため休園していた。所々で被害を受けている古い家屋も見られた。
◎本日の夕食◎
新水前寺駅前の「国府酒店(角打ち)」にて地元の方に混じって飲む。聞こえてくる話題はそれぞれの震災の被害報告だった。
[ボランティア活動申請書]
webからPDF書類をダウンロードして必要事項を記入しFAXで送信したらすぐに日付とハンコを押して送り返してくれた
[災害派遣等従事車両証明書]
高速道路でETCを通らず、入口で通行券を受け取り、出口で通行券と一緒に提出
さんふらわあでは特別割引運賃適用をおこなっており、「ボランティア活動参加証明書」などの提示で半額料金の¥8,500にて乗船可能
歴史を感じる竹瓦温泉
川の中に露天風呂があるガニ湯
益城町の様子
国府酒店